久しぶりに禁止された時間をぶらぶらと。
ちょっと前まではここで頑張ってたんだよなぁ・・・
火と聖が弱点。毒が効きマップが広く敵の経験値も高い。
レベルがあがり、GPWを4発で殆ど倒せるようになったとき
上手いプリーストと組むと時給10M出るようになった。
同レベルの投げやDK、プリーストの姫狩りよりかは効率は悪いが
それでも、満足していた。
残された龍の巣ができてからはあまり来ることが無くなった。
赤字を抑えての狩りで時給11M、2chを使うと時給14Mをも超える。
完璧に動いたとしても、GPWでは骨龍狩りよりも効率が悪かった。
どちらもそんなに混んではいない。
もしも残された龍の巣が人気狩場だったら、私はまだ禁止された時間の住民だったかもしれないが
ソロで会話もゆっくりできて、それでいて効率がいい。
禁止された時間から遠のくのは、自然なことだと思う。
「もしよろしかったら、一緒に狩らせてもらえませんか?」
あまり男プリーストには話しかけないのだが、なんとなく、禁止された時間にいたプリに話しかけた。
「私でよければ喜んで」
サチは笑顔を作りながらそういった。
上下に別れて狩る、と言ったことを簡単に説明すると、サチは笑顔を作り下を狩り始めた。
慣れていない人が禁止された時間にくるとよく死ぬ。
ロープや、HSを切らしてはいけないということ、敵の大きさなどがあり焦ってミスをしてしまうのだろう。
よくあることだ。
しかしサチは死ななかった。
HSを切らすこともなく、たまにレイを打ってるようにも見えるのだがー・・・1時間しても墓を落とさなかった。
そのまま1~2時間狩りをして、少し休憩がてら雑談することに。
「狩りなれてるのかな・・・死なない、ってのは案外難しいのに」
私がそういうと、サチは笑顔を作る。
「実はちょっとHPにAP振ってあって、耐久力高いんですよ」
なるほど、と思った。
サチはいつもソロで狩っていた。
腕は申し分ないので、少し残念だと思いながらも、そんなサチを独占できることが嬉しかった。
ミニマップで見えていないときも、相手の大体の位置を予測しながら狩っているのだろうか。
まだその場で狩り続ける、そろそろ補助スキルをかけに行く、そういうタイミングわかっているようだった。
狩れば狩るほど、サチは上手くなっていった。素質もあったのだろう。
まだ中学生だということに私は驚いた、自分よりも年上だと思っていたのだ。
サチはどちらかといえば大人しいがー・・・ロックが好きだった。
あまり音楽には詳しくないが、サイモン&ガーファンクルといった基本的なことから教えてもらうと、気がつけば私も好きになった。
大人しいサチも、音楽の話になると急に多弁になる。
そんなサチと一緒によく狩り、よく会うようになった。
気がつけば暇なときに会いに行き、また来てくれるような関係になっていた。
いつも通りサチに会いに行くと、少し話せないかと聞かれた。
もちろん、と答え、サチのもとへ行くと
「ミツキさん、好きです。付き合ってください」
そんなことを言われ戸惑った。
確かに仲良くはしていたし、サチのことは好きだがー・・・私はホモではない。男となんかは付き合いたくない。
「ごめん。言ってなかったかもしれないけど、実は私、男なんだ・・・」
今思うと、こんなふり方はないよなぁ・・・とは思うが、突然のことでこんなことしか言えなかった。
凄い悪いことをした気分になった。
ネカマということを後悔した。私はやってはいけないことをしたのだと思ったのだがー・・・
「知ってますよw」
サチがガチムキのいい男に見えた。
「私も、実は男キャラ使ってますけど、中身は女なんです」
ネナベ。
まさか身近にいるとは。
「え?あ?」
「だーかーらっ、男キャラ使ってるけど、女なんですよ・・・秘密ですよ?」
確かに思い当たるところはいくつかあった。
サチが言うのには、女キャラを使っていると色々あるらしい。
気持ち悪い嫌がらせや、勘違いした男からのアピール。そういうのが嫌いなのでー・・・
でも、プリーストという職が好きなので、男キャラを作って始めたらしい。
「そう・・・なのか。ちょっと意外だったw」
私でよければ喜んで、そう言おうとすると、サチは笑顔を作り
「ミツキさんだけは、私のこと、祥子って呼んでくださいね?」
照れくさい。
「私も祥子のことが好きだよ。ありがとう。付き合おう」
みたいなー!(≧▽≦)
そんな!恋愛が!したいのさ!
現実はやっぱりサチは男でうほっ、とか
会話ログ晒されてミツキkmswwwwwとか、そんなんだろうけど
でも、夢って、捨てちゃ駄目でしょう・・・?
だから私は女キャラを続けるのさ!
現実?みえねー^^